ヘアケア
基を主成分とし、 ルボキシル基に、
ペプチドの酸性アミノ酸のカ アルキル部分を持つ脂肪族
カチオン化合物がイオン結合で結合していま す。 ヘアコンディショニング成分は、アルキル 部分が18-MEAに、
。 他のタンパク質由来のペ キューティクル F-Layer
髪表面のタンパク質部分に相当するF-Layer 構造を模倣しています 植物性ペプチドは、
ペプチド部分が健康な毛 (Figure 2)
プチドに比べて酸性アミノ酸の含有量が高く、 分子内に複数のカチオン性化合物を結合で きるカルボキシル基を多く持つことから、ヘア コンディショニング成分のペプチド部分に適 しています。
5-8 そのヘアコンディショニング成
分はペプチド部分として大豆ペプチドを使用 しました。
ダメージ毛表面への吸着特性 ヘアコンディショニング成分の毛髪表面への
吸着性を調べるため、 下の試験を行った。
蛍光標識法を用いて以
構造上の利点 化粧品素材として一般的に使用されているペ プチド
(タンパク質加水分解物) とヘアコンデ
ィショニング成分の吸着メカニズムを比較し ました。 コントロールとして大豆ペプチドとヘ アコンディショニング成分のアミノ末端を緑 色蛍光を発するフルオレセイン 識し、
(FITC) 傷んだ毛髪繊維を処理しました。
蛍光の分布を確認するために、 蛍光顕微鏡で観察しました
毛髪の断面を
ントロールであるペプチドは毛髪内部まで浸 透することが確認されましたが、
ショニング成分は毛髪表面のみに吸着し、 自の吸着特性を発現しており、
独 両ペプチド素材
の毛髪修復メカニズムに違いが見られました。 さらに、ヘアコンディショニング成分とその構 成成分であるペプチドおよび脂肪族カチオン 化合物の吸着特性を調べました。 三 つのサンプル、
二重蛍光標識 FITC/DNS-
PhytoCuticle (FITC および青色蛍光を発 するダンシル (DNS) グループで標識) とその 二つの成分、
チオン性化合物を、
備しました。 傷んだ毛髪繊維を処理し、 の表面を観察しました
(Figure 3右) コンディショニング成分の吸着量は、
FITC-ペプチドおよび DNS-カ さらなる調査のために準 毛髪
。 ヘア その構
成成分であるペプチドやカチオン性化合物よ りも有意に多く、
ヘアコンディショニング成分
の毛髪表面への吸着効率が高いことがわか りました。
健康な髪表面 類似する 18-MEA タンパク質 18-MEAが毛髪表面タンパク質に結合 Figure 2: ヘアコンディショニング成分の構造設計
www.personalcaremagazine.com 2023年5月 PERSONAL CARE
アルキ ル基
ペプチド 類似する
脂肪族カチオン化合物は、 た大豆タンパク質
(ペプチド)
加水分解され に結合する。
Figure 1: 毛髪表面の構造・ ダメージによる毛髪表面の構造変化
毛髪表面状態と吸着特性の関係 以前の研究では、
の吸着特性を調べ、 を含む、
が毛髪表面に効率的に吸着できることが示さ れました。 次に、
髪表面状態への吸着依存性が明らかにされま した。 この研究では、 な髪、
ダメージレベルによる毛 コントロールとして健康
および 1 回または 5 回ブリーチした髪 ダメージレベルの異なる 三つの異な
る毛髪サンプルを用意しました。 Rhodamine B (RhoB)は、 るカチオン性蛍光色素であり、 能基に選択的に吸着し、 評価によく使用されます。
赤色蛍光を発す アニオン性官
毛髪表面の損傷度の 9-11
ヘアコンディショニング成分 ヘアコンディショニング成分
果、 健康な毛髪表面では少量のRhoBが認 められ、 ブリーチ回数が増えるにつれて毛 髪表面ではRhoBが増加し、
RhoB で染色したテスト サンプルの毛髪の表 面を観察したところ (Figure 4、 (i)
左)。 その結 (ii) これらの毛髪表
面の損傷度が異なることが確認されました。 これらのサンプル毛髪を、
たFITC/DNS-PhytoCuticleで処理し、
前回の実験で使用し 毛髪
表面を観察しました(Figure 4中・右)。 健康な毛髪の表面には微量の蛍光が見られま すが、 増し、
ダメージの度合いが増すと蛍光強度が ヘアコンディショニング成分が毛髪表面
のイオン性ダメージ部分に選択的に吸着する 性質を持っていることがわかりました。
PhytoCuticle
(Figure 3左) ヘアコンディ
。 コ 疎水性 基で標 F-Layerの存在 疎水性 F-Layerの破壊 健康な髪表面
A-Layer エクソキューティクル エンドキューティクル
β-Layer δ-Layer β-Layer
18-MEA コルテックス F-Layer メデリュラ タンパク質 (ケラチン) 髪のキューティクル表面の構造 CMC
95
毛髪表面のダメージ
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