68 HYGIENE
除菌も保湿も両立可能！ペンタ バイティンの保湿効果を実証
Dr. Dominik Imfeld, Guillaume Laurent, Dr. Volker Rosenberger, Fabrice Guillemard, Anson Zhang, Mie Fuchihata – DSM
コロナ禍が人々の行動に及ぼした影響は多々あり ますが、
ないでしょうか。
その最たるものといえば、 石鹸と水、
ースの除菌ジェルを使い、 浄することは、
も効果的な方法の1つです1 す」
行為が、 手洗い習慣では
あるいはアルコールベ 入念かつ頻繁に手を洗
という新しい手洗いの習慣は、 繰り返し洗い、
ウイルスによる感染から身を守る最 。 「洗う、流す、繰り返 今や人々の日常
生活にしっかり浸透していると言えるでしょう。 ところが、
続けることにより、
膚の乾燥やひび割れ、 起こしているのです。
レンドによれば、 び割れ」 乾燥」
、
感染の拡大防止に必要不可欠なこの 新たな問題の原因にもなっています。 除菌ハンドジェルの過度な使用を 皮膚のバリア機能が低下し、 ひりつきといった症状を引き 過去にもすでに、
手を 皮
などの悩みとして知られていた現象ですが2 な手洗いの習慣が広まったことで、 間でも乾燥肌の悩みが拡大しています。 2020年3
「赤み、 手の乾燥」 も増加したそうです3。
月時点で、 、
医療従事者 、頻繁
一般の人々の Googleト 手のひ
「乾燥、 「手の洗いすぎによる
後も継続していかなければならない中、 肌を守り、
などのキーワードによる検索件数が5000% 手指を清潔に保つことは今 健やかな
保湿効果も兼ね備えた手指消毒アイテ ムへのニーズは非常に高まっているのです。
手指の洗浄・消毒の繰り返しで皮膚のバリア機 能が低下 肌の水分バランスを保ち、
などをコントロールして、体から水分が奪われない ように守っているのは表皮で、
面にある角質層という層がその役割を担っていま す。
角質層の保湿機能を左右する主な要因は3つ 30
水分の流れや保水機能 とりわけ皮膚の最表
肌の保湿性を高める効果が実証された保湿成分 天然保湿因子
（NMF） 「異性化糖
ら、水との接触で流出しやすく、洗浄の繰り返しに よって肌が乾燥する原因となっています。 開発した
によく似た構造で組成された炭水化物複合体で す。
100%自然由来の保湿成分でありながら、 層に独自に結合するメカニズムによって、 れることなく肌のバリア機能と保湿性を強化し、
in vivo
は水溶性分子であることか DSMが
（ペンタバイティン）は、」 NMF 角質
洗い流さ そ
の保湿効果はターンオーバーによって自然に剥が れ落ちるまで持続します。 異性化糖を1％配合した水溶液が皮膚のバリ ア機能を改善し強化する効果は、
試験によって証明されています 。 試験では、
化糖配合の水溶液を28日間塗布した後、 トリッピング試験を20回続けて行い、
おける経皮水分損失量を測定しました。 図1で示されるように、
溶液を4週間使用することで、 減少したと同時に、
たことが確認されました。
することで、 緩和され、
（生体内） とが、 す。
異性 テープス その前後に
1%濃度の異性化糖水 水分損失量が20％
乾燥肌の症状が20%緩和され また、
肌の潤いは最終使
用から最長72時間持続することが判明しました。 さらに、
ペンタバイティンを含む水溶液を使用 乾燥肌に起因する粉吹きやかゆみが 肌が目に見えて滑らかさを取り戻したこ 消費者パネル調査によっても確認されていま 図2のビフォーアフター画像で明らかな改善の
様子をご覧ください。 新たな研究：除菌とスキンケア、
どちらも叶える除 20
菌ハンドジェルは可能？ 試験の根拠と背景 異性化糖が皮膚バリアを強化し、 つことは証明済みですが、
高い保湿性をも
エタノール濃度70％の除菌ハンドジェルに異性化 糖を添加した場合の保湿効能について、 を行いました。
DSMの研究チームは、 評価試験
この試みの背景には、 10 除菌ジェルが
感染症予防として十分な効力を発揮するためには 高濃度のエタノール含有率が求められる一方で、 そうした製品を頻繁に使うことで乾燥肌を引き起 こしているという問題があります。 果を維持しながら、
ウイルス除去効 肌を保湿する効果をもつ新し 0 4週間使用後 使用から72時間後
図1：グラフはペンタバイティン配合の水溶液を4週間使用した後の、 性を示す。
PERSONAL CARE May 2021 最終使用から6日後 乾燥肌の症状改善率とその持続
試験デザイン この試験では、 ジェル
（被験品） 基準となる一般的な除菌ハン
異性化糖を1％配合した除菌ハンド と、
www.personalcaremagazine.com
いフォーミュラを求める声の高まりに応じるため、 新たな試験に踏み込んだのです。
あります。 細胞、
細胞間脂質、 然保湿因子 NMFは、
だけでなく、 により、
な保湿成分で、 ています。
規則正しく重なり合う角質
そして同じく欠かすことのできない皮膚の天 （NMF）
です。 を保ち続けます。
角質層だけに存在する極めて効果的 角質層の20〜30%の質量を占め NMFは皮膚の内側で水分をキープする 皮膚の外側からも水分を取り込むこと 乾燥しやすい環境下でも皮膚表面の潤い ところが、
天然保湿因子は、 NMFが不足すると、 ザラツキや粉吹き、 低下して肌の弾力性が失われ、 手洗
いや除菌ハンドジェルの使用など洗浄の繰り返し によって大幅に減少してしまうという性質をもって います。
（健康な皮膚ではおよそ28日周期） 起こします。 崩れる、
ひとたび肌のモイスチャーバランスが かゆみ、
ほてり、 ひりつ
きといった乾燥肌に特有の兆候が出やすい肌にな ってしまいます。
皮膚のバリア機能が 肌のターンオーバー の乱れを引き
要約
新型コロナウイルス感染症の世界的流行に よって、
を頻繁に使用する習慣が広まると同時に、 の乾燥に悩む人々が急増しています。 社は、
DSM
アルコール濃度70％の除菌ジェルフォーミ ュラに配合して、 異性化糖」
「 の名で表示される保湿成分
タバイティン」 の使用で、
改善されることが、 りました。
タバイティン）のもつ高い保湿効果に着目。 その効果を検証しました。 を配合した除菌ハンドジェル
出してしまうとされる、 によく似た構造の成分、 」
「ペン
肌のモイスチャーレベルが瞬時に 新たな研究で明らかにな
頻繁な手洗いと除菌によって大量に流 天然保湿因子 「Pentavitin®
（NMF） （ペン
アルコールベースの除菌ハンドジェル 手
対照群
（ペンタバイティン不使用） た場合の改善率 (%)
と比較し
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