This page contains a Flash digital edition of a book.
西行(佐藤義清)役の藤木直人 藤原璋子役の檀れい


平忠盛役の中井貴一


平時子役の深田恭子


高階明子役の加藤あい


鳥羽法皇役の三上博史


「死と向き合うきつさ」も感じた。  悩みながら見いだしたのは「笑う清盛」と いうヒーロー像。


「民が泣く世ではなく、 笑っ


ていられる社会をつくるために生きようとす る。笑うことでネガティブな要素を吹き飛ば す力にしたい。そこを感じてほしい」  昨年、女優の小雪と結婚し、自らも家庭を 持った。


「絆を大切に演じていきたい」 。平家


という巨大ファミリーを築いていく清盛とと もに、飛躍の1年を誓っている。


ライバルに   「ギラギラ」 源義朝役の玉木宏


「役に没頭し、乗馬練習に励む松山ケンイ チ君を見ていると、自然に張り合う気持ちが 出てくる。僕自身、ギラギラしてきた」  平清盛の宿命のライバル、源義朝を演じる 玉木宏。


「こんな気持ちは久しぶり」という


共演者への強い対抗心は、物語に大きなコン トラストをつくり出してくれそうだ。  2人が争う「競べ馬」のシーンでは前傾 姿勢で馬を操り、戦う姿勢を前面に出した。 「真っすぐで絶対に負けない感じが出せれば、 良い義朝がつくれると信じています」  血の団結で朝廷から重用された平家に対 し、一族の内紛で勢力が衰えていた源氏。そ の御曹司、義朝は「平家への憧れが強い」と みる。  


「情けない部分がある父の為義を反面教師


に、強い信念で上を目指すのが義朝。それが 清盛の心も動かすのではないか」 に熱い闘志がにじんだ。


。端正な顔


視聴者に希望与え半世紀 家康、秀吉、架空の人も


 大河ドラマは1963年の第1作「花の生涯」  


から今年で50年目。徳川家康や豊臣秀吉か ら架空の人まで、マンネリに陥らないように さまざまな人物を生き生きと描き、視聴者の 心に勇気や希望を与えてきた。


 最も多く大河ドラマに登場したのは家康 だ。平均視聴率30%(ビデオリサーチ調べ、 関東地区)を超えるヒットとなった83年の 「徳川家康」では、滝田栄が主演。


「権謀術数


で悪賢い家康ものは当たらないと言われてい たので、思い切ってイメージを変えた」と渋 谷康生・元NHKチーフプロデューサー  架空の主人公もいる。


(CP) 「獅子の時代」 。 (80年)


は菅原文太が明治初期に破天荒な生き方を貫 いた会津の男を熱演。近藤晋・元NHKCPは 「史実に架空の人物を紛れさせることで、語 れることがある。閉塞感を打ち破るという メッセージが鮮明に伝わった」と振り返る。  秀吉の妻(佐久間良子)を主人公にした「お んな太閤記」も手掛けた渋谷は「大河の主人 公は日本を前進させた人を、と決めていた。 日本の国がどうあるべきかを示すような番組 を今後も作り続けてほしい」





 最高平均視聴率39.7%を誇るのは渡辺謙主 演の「独眼竜政宗」


(87年)だ。 ( 「先見性や 実行力を持ったリーダー像を打ち出したい」


「平清盛」の磯智明CP)という51作目にも 期待したい。


弱さやかわいらしさが魅力 脚本の藤本有紀


「平清盛」の脚本を手掛けた藤本有紀の話  清盛について当初は「清盛入道」のイメー ジしかなかったが、


と呼ばれる奔放な人物だったと知り、あまり 史実に残っていない青春時代を創作し、そん な清盛が武士の時代を切り開いて国の頂点に 上っていく過程を描くことは、やりがいのあ


若き日は「無頼の高平太」


る仕事だと考えた。


 清盛の行くところ常に旋風が起こり、ライ バルの源氏や時の権力者もそのエネルギーに 巻き込まれていく。巻き込まれた人たちは戸 惑いながら、どこか心地よいと感じている。 そんな力が清盛にはあると思う。  豊かな交易国家をつくろうとする過程で、 その言動がおごり高ぶっていたとしても、そ れは志の強さであり、人間らしさ。ドラマの 清盛はその無頼ぶりを存分に発揮し、時折見 せる弱さや陰、間の抜けたかわいらしさが魅 力になっている。清盛に限らず、平安末期の 個性的で魅力的な人物の織りなす壮大な群像 劇を1年にわたって物語ることができるの は、幸せなことだ。


人間くさいおおらかな男 40年前に演じた仲代達矢


1972年放送の「新・平家物語」で平清盛を 演じた仲代達矢の話  演じる前、私は清盛に対して「反逆の大悪 人」というイメージを抱いていた。時の法皇 や関白に向かってクーデターを起こし、天下 をとった男だからである。しかし、吉川英治 の原作では、貴人の落胤という出生の秘密を 持ち、貧しく身分の低い武家に育ちながら、 たくましくおおらかに一族を率いていく形で 描かれていた。


 人間くさい清盛が非常に魅力的だった。多 面的な人間の面白さ、折り重なる心の諸相の 厚みとでもいうのだろうか、あらためて知ら されたものである。松山君にしか築けない斬 新な清盛像を打ち立ててほしいと思う。


記事&写真提供:共同通信社


平清盛役の松山ケンイチ(馬上右)と兎丸役の 加藤浩次(同左)


平時子役の深田恭子(中央)


舞踊シーンを収録する平清盛役の松山ケンイチ


高階明子役の加藤あい(左)と平清盛役の松山 ケンイチ


弓を射るシーンの収録に臨む源義朝役の玉木宏


海賊に捕らわれる場面を収録する平清盛役の松 山ケンイチ(上)=広島県呉市


収録の合間に話をする平清盛役の松山ケンイチ (右)と平忠盛役の中井貴一=岩手県奥州市


SAN DIEGO YU-YU


JANUARY 1, 2012


15


Page 1  |  Page 2  |  Page 3  |  Page 4  |  Page 5  |  Page 6  |  Page 7  |  Page 8  |  Page 9  |  Page 10  |  Page 11  |  Page 12  |  Page 13  |  Page 14  |  Page 15  |  Page 16  |  Page 17  |  Page 18  |  Page 19  |  Page 20  |  Page 21  |  Page 22  |  Page 23  |  Page 24  |  Page 25  |  Page 26  |  Page 27  |  Page 28  |  Page 29  |  Page 30  |  Page 31  |  Page 32  |  Page 33  |  Page 34  |  Page 35  |  Page 36  |  Page 37  |  Page 38  |  Page 39  |  Page 40  |  Page 41  |  Page 42  |  Page 43  |  Page 44  |  Page 45  |  Page 46  |  Page 47  |  Page 48  |  Page 49  |  Page 50  |  Page 51  |  Page 52  |  Page 53  |  Page 54  |  Page 55  |  Page 56  |  Page 57  |  Page 58  |  Page 59  |  Page 60  |  Page 61  |  Page 62  |  Page 63  |  Page 64  |  Page 65  |  Page 66  |  Page 67  |  Page 68  |  Page 69  |  Page 70  |  Page 71  |  Page 72  |  Page 73  |  Page 74  |  Page 75  |  Page 76  |  Page 77  |  Page 78  |  Page 79  |  Page 80  |  Page 81  |  Page 82  |  Page 83  |  Page 84  |  Page 85  |  Page 86  |  Page 87  |  Page 88